臨時休業の貼り紙の味わい深さ

公開日: 20:40 おもしろ お役立ち 社会

お店が臨時休業している時に店頭に貼られている貼り紙が好きだ。

臨時であるから決まった貼り紙や文言もなく、その場でどうにかしようとした味わいが見て取れる。

臨時休業のお店を見つける度に写真に収めてきた。その写真を見ているとある程度傾向があるように思うので適当にまとめてみようと思う。



・最大派閥、勝手ながら


臨時休業の貼り紙を見ていると出てくる中で最大派閥が「勝手ながら」だ。


勝手ながら、結構長期休暇。

ながらってこんな漢字書くのか

来夢来人って店名の喫茶店は全国にどれだけあるのか。

シンプル。ロボットが休むみたい。

先のことまで予定された臨時。急じゃなくても定時じゃなければ臨時。


途中でペンの太さ変えているのは何故なのか。

筆跡に勢いのある家事都合。

上の写真と同じ店。しかし文言が違う。毎回書く臨時休業ならでは。

またきたながらの漢字。「乍」

公文書みたいな印象。やはり臨休は手書きがほしい。

ある程度文言は固まっているけれど、○○日「まで」が入るか入らないかが違う。

商売やっている方だって休む自由がある。しかしそれを知らずに来ちゃった客には伝えねばならぬ、勝手に休んで、「勝手ながら」それが臨時休業貼り紙界の最大派閥「勝手ながら」だ。

もうちょっとごめんね感を出したい場合は「誠に勝手ながら」という技もある。そこでさらに博識感を出したいなら「勝手乍ら」を使えばいい。

勝手ながら一つとっても味わい深い。


・勝手ながらを追う勢力、都合により


休むのはお店の勝手であるが、理由があることが多いだろう。しかしわざわざ伝える事ではない。そこで使われるのが「都合により」である。


仕事の都合で仕事を休む。

カレンダーの裏に書いて折り曲げてあるのが最高に良い。

ホワイトボードと、ガラスに写り込んだ俺。右側の大小。要素が多い。

都合により生まれる悲しみ(このとき凄くうどんが食べたかった)

芸能人が結婚した時に一斉に流すFAXみたいなレイアウト。下の文章は韓国語。グローバル。

これ、なんか潔い漢字がして好きな一枚。最後の申し訳ございませんから溢れる誠意。


楽しみにしてお店に向かったら臨時休業の時の悲しみ。そこで「都合により」って書かれていると、まぁ、都合はあるわなぁ…。やり場のない思いが胸に残る。

臨時休業する側もされる側も(される側っておかしいけど)ツライのだ、臨時休業は。


・不可抗力系


そんなツライ臨時休業でも、謝る方向性が出ていない場合がある。それが自然災害などの不可抗力系だ。

どうかなー、中止かなー。中止しよっか?って感じがする貼り紙。

断固たる臨時休館。

台風きてたらホッコリできないからお休みにしようね。

有無を言わさぬ臨時休業。一番デカイ字が悪天候。

赤線で強調された暴風警報。そりゃ休まなきゃだよね。

和菓子屋に似合った筆跡がカッコいい。更に、今日がダメだからって、明日来てもムリですよ!というお伝え。

書いてて、あっ、このペン太すぎるかな?まぁいいか、みたいな感じが良い。

もう休みだ休みだー。感が良い。昼から飲みに行ってそう。


これが台風を始めとする自然災害系の臨休貼り紙。

これらには、ごめんね!という感じはなく、しょうがないよね!という雰囲気を感じる。確かにしょうがない。だって台風だもんね!!


・休むから休むんだ

さて今まで見てきたものは、休みなのに来てしまった人達に対して何かを伝えようとする要素があった。それに対して今からは「ただ休む」貼り紙。休む自由があるのだから休みという事実のみを伝えるよ。という淡々としたもの。

1と2が連休。14と15は連休ってわけではない。

臨休貼り紙というか定休日のお知らせ。休み少ないな。

どうぞごゆっくりお休みください。

長めに休む権利もある。

暫らくは書けるけど、間には無駄な送り仮名振っちゃう。こういう所も手書きはいいんだよ。

この札便利。


自営業してるんだから休みは自由だ。それをただ伝えれば事足りるのだ。

この傾向はお盆休みと年末年始にも共通していて、ただ何日から何日まで休みます。と書かれる場合が多い(数が多いので貼りません)。


・フランクな臨時休業

臨時休業の貼り紙パターンは大体今までのものに当てはまるが、たまに凄くフランクな奴もいる。

理由を言いつつ、顔文字。

勝手ながらの複合で、休みま~す、からのヨロシク!

休みを伝えるときも親しみを持って。このお店たちはどんな接客をされるのだろうか。行ってみたくない気も、行ってみたい気もしてくる。


・ガチで心配になるパターン

次は臨時休業の内容がガチで心配になって、こっちが「休んで!それはもう休んで!!!」って言いたくなっちゃうやつ。

怪我!!そりゃ休まなきゃ!大将、寿司握れないでしょう!!?!勝手とかじゃないから、休んで!!!



愛犬急病!?!大丈夫!?犬大丈夫!?愛犬大事にするあなたを大事にするから、今は休んで!!



母の入院!付き添って!”!!今はお母さんと一緒にいてあげて!!!申し訳なくなんて無いよ!!!!





なんとも痛切な臨時休業の貼り紙。「都合により」とぼかさずに書いたらこんなに大変な事情があったのか。

「都合により」って書いてあったら「なんだよ都合って」って思っちゃうことあったけど、色々あるよね…。これからは人のことをもう少し思いやろうと思います…。


最後によくわからないの貼って終わりにします。これからも探すのでまた書くかもしれません。

この時すでに18時。明日の一時ということか。

この時すでに15時。1時間だけ寝よっと。と思ったら夕方だったパターンか。




ケンタッキー食べ放題の何がやばいかって、回転が早くて常に揚げたての状態で食べられるところなんだよ!!!!!

公開日: 19:34 おもしろ やってみた

ケンタッキーの食べ放題に行ってきた。

ケンタッキーフライドチキン小野原店
カーネルパフェ(食べ放題)
※小野原店のみの実施となります。

http://www.kfc.co.jp/search/
(カーネル「バ」フェだと思ってたけど公式ではパフェって書いてある)


日本で唯一、日本で唯一ケンタッキーの食べ放題が出来る所が大阪府の箕面にある。
ちなみに、この近所にはミスタードーナツの実験的店舗でスパゲッティとか食べられる店もある。なんだ、なんなんだ小野原は。

ケンタッキーの食べ放題はこれで二回目。ここはすごい。タイトルでも言ってるし冒頭で言うけど美味い。おそらく最高のケンタッキーフライドチキンを食べられる店はここだ。

さて、やっと書き始めます。


日本で唯一無二の店。ケンタッキーフライドチキン小野原店



仕事で近くに来ることがあり、少し時間があったので来た。来てしまった、この天国である地獄に。


武器


店に入りカウンターに向かうと、こちらが注文をする前に「バイキングですよね?」と確認される。注文ではなく確認。闘志がにじみだしていたのか、はたまた、ここはほとんどが食べ放題に来る戦場だったということか。

1350円を払い、武器と防具を手にする。制限時間は60分。


戦場が

いざ繰り出す戦場へ。昔来た時よりも綺麗になっているように感じる。前は1200円位だった気がするので150円で綺麗さを手に入れた。戦場での衛生は何よりも大事であるので非常に嬉しい事である。 
好きな部位選び放題、好きな部位選び放題

いざ獲物を捕獲する。

まずはチキンだ。オリジナルチキンだ。チキンは保温のための器具におかれているがそれがまるでライトアップ。オリジナルチキンというスターを照らす用意されている。

そのチキン、なんと、好きな部位が選べる。ドラム、ウイング、サイ、キール、リブ(部位の詳細は勝手にググってください)。

通常店舗ではどの部位が当たるかは運否天賦。むね肉ともも肉、それらは味も、香りも、食感も値段すら違う。別物であるので別の商品として売られているが、否、ケンタッキーにおいては同じ値段を払っていてもどの部位が来るかは天(店員)の意思一つなのだ。

それがここでは、好きに、選べるっ…!!!

(こってりした中でも)さっぱりした物が食べたければキールを選べばいい、(こってりした中でも)ジュワッとこってりしたものが食べたければリブ、(こってりしてるけど)食べやすさとバランスのドラムも良い。

それらの食べ比べ、または好きな部位だけの乱獲。それも許される。食べきれる量の捕獲であれば許されるのだ。

これだけでも来る価値があるといえるだろう。


ナゲットも、クリスピーも。

更になんと、オリジナルチキンだけではなく、チキンナゲットも、クリスピーも食べ放題だ。

ここはチキン食べ放題じゃない、ケンタッキー食べ放題だ。チキンだけじゃなくナゲット、クリスピー、ポテト、ビスケット…。重々把握しているであろうチキンの強さだけでなく、 ケンタッキーという存在自体の強大さを知ることになる。

値段書いてないのが良い。

その強大さの一端がこれ、クリスピーをご飯に乗せてクリスピー丼。何を言っているのかわからない。わかるけれども何故言い出そうとした、これを。

期間限定と書いているがクリスピーは定常的に出されているし、ご飯もある。何が限定なのか、ネギか、丼のタレか。じゃあ、右側のマヨネーズ版がレギュラーメニューか。


なんとパスタ二種類

そして正にここでしか食べられないのがケンタッキーパスタ。レトルトな感じがするが多様性がうれしい。そして右奥はビスケット、左奥は唐揚げ。唐揚げである。

少し前にケンタッキーが唐揚げの店舗を出した事が話題になったがここにある。ケンタッキーの唐揚げはここにもある。今のところ日本に4店舗しかないようだが、ここにもある。唯一無二の店でもあるし、唯五無十くらいでもあるようだ。


普段ならこれだけでも充分お腹いっぱい


さてまずは第一波。オリジナルチキン二本にビスケット(何故これがビスケットっていうか未だにわからない)、クリスピー一本にナゲット一個、あと野菜。

チキンだけで攻めても良かったのだが、年を食ったせいか、お行儀よく色々なものを取ってしまった。久しぶりに相まみえた強敵(とも(オリジナルチキン))におびえてしまったのかもしれない。


写真で伝わらないのが残念。

が、それは杞憂。ファーストインパクトで自らの欲望と、暴力的なまでの旨さを思い出した。

美味い!!!!

圧倒的に美味い、このチキン。

揚げ時間がかかるためか、ケンタッキーでは作りおきがされており注文が入ったら保温器から取り出して提供するというシステムになっている。この食べ放題でも保温器で提供されているが、そこは通常店舗とチキンの提供量が違う。

圧倒的に食べられ、作り続けられるチキン。揚げてからの時間を管理する必要など無く、揚げて出されたその刹那食べられるチキン。


チキン一本、ナゲット二個、ポテト、唐揚げ二個、たらこスパゲッティ


旨み、脂というものは完成した時から全力疾走を続ける少年のようなもので、ペース配分なんか考えず走り続ける。

どんなに強い旨みでも全力疾走を続けたら、徐々に失速し弱まっていく。それは保温器で温度を保ち背中を押されても延命するだけで力を保つことなど出来やしない。一度失ったエネルギーは電子レンジなど、無理矢理の力を加えられても戻らない。それは出来たてだけの輝きなのだ。
これが、本当のケンタッキーの力…!!!いくらでも食べられそうな気がするッ…!!!!


前に来た時にはなかった気がする!!!

更に恐ろしい物に気づいてしまった。このケンタッキー、酒があるぞッ!!!

無敵のチキンにプレミアムモルツ。いいのか、これは合法なのか。ここまでの快楽に溺れない意味がわからない。危ない、車できていて助かった。公共交通機関では来づらい場所にあるのが幸いした、だが、これはまた必ずこなければならないだろう…。



こんなのもあるのか。

アルコールの誘惑を抑え、少し休憩、コーラフロートだ。

折角来たんだからこんなこともしちゃうよ~。位の感じで普段やらないコーラフロートをやってみたらば非常に美味かった。

ソフトクリームの旨さは当たり前ながらも、ソフトクリームに触れたコーラが炭酸を失わずシャーベット状になっており、パチパチと弾けシャリシャリと口当たりが心地よい。そして広がるミルクのコク~。うあまいな。コーラフロート。

こんなことにも気づかせてくれるケンタッキーすごい。


コーラから何故かカメラがぼんやりした感じになった。

さぁ、休憩もそこそこに、またチキンをむさぼろうか。と思うも、手が止まる。全然食べれない。

まだ三本、無敵のチキンをまだ三本食べただけなのだ、初めに感じたいくらでも食べられる感は鳴りを潜め「濃いな~」という感覚に押しつぶされる。

美味い、野菜が美味い。

彩りのため。と取っていた野菜が美味い。ドレッシングもかけていない野菜を欲してたまらない。

味がするかというとみずみずしいよね。くらいの感じだが美味い。強い味を浴び続けていたための揺り戻しか、無い位の味が美味い。最高。


普段から健康のため、彩りのため、そんな感じで食べていた野菜がこんなに美味しく感じられたことはない。今までで一番美味い野菜かも知れない…。それほどまでに感じる美味さ。

感情で求めているのはチキンなのに体が求めるのは野菜。本能は体の適切な状態を求めるのであって、普段から無理して野菜食べなくても自然と食べたくなった時に食べたら大丈夫なんじゃないか…。

まさにこの時が「長生きしたいなら食べたいものを食べなさい教」が生まれた瞬間であった…!!(生まれてない)


いたれりつくせりすぎだと思う。

ということでここでフィニッシュ。

チキン4本       240円*4
ナゲット5個      390円
クリスピー一本    180円
ビスケット1個     180円
ポテト適当       200円(Sサイズ)
ごはん         不明
たらこスパゲッティ  不明
コーラ二杯       170円(Sサイズ)*2
コーラフロート一杯  不明
カフェラテ一杯     不明
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合計         2250円+不明

結果、以上のような感じになった。1350円で元が取れたかどうか、そういう所をやっぱり気にしてしまうのだけれど揚げたてとか食べ放題という魅力を考えたら何をどうしても最高だと思う。


このあと、カフェラテ飲みながらダラダラしていたら、外人のおっさん二人組が入ってきて山盛りチキンにガッついてて、なんか、やっぱり似合うな…と思っていたら

コンダケ 食ベタラ 交通費考エテモ 得ヤナ

って言って笑ったが他の人達も、入ってくるときはワクワク感満点、食べ初めは猛烈、途中で目が死に始め、最後には苦しそうにお腹を押さえて帰っていくのを見て、人間ってみんな同じだな…。人はみな分かり合える…!!

って思いながらお腹押さえながら帰って、満腹すぎて晩御飯も食べられなかった。ケンタッキー食べ放題は幸せすぎて危険すぎる。